Arca-Type(ARCASWISS(アルカスイス)互換)って知っていますか?
普通の人は知らないと思います。私が知ったのは、超望遠レンズで○○銀河の写真を撮ろうとした時にレンズを固定するときの機材で初めて知りました。
そもそもARCASWISSってなんじゃい?というと、米国のWikipediaさんに詳しく載っています。関係部分だけをあっさり引用してみます。
Arca-Swiss System
Camera equipment maker Arca-Swiss independently developed a quick-release system for use on their tripod heads. It is based on plates that are 38mm wide, and have a 45° dovetail,which is held into place on the receiver with a screw clamp. Starting in the 1990s, with the popularization of the Arca-Swiss B-1 ballhead, many other companies began producing plates and including Arca-Swiss style (sometimes referred to as arca-type) receivers on their tripod heads. Many other manufacturers now utilize this system, including Acratech, FEISOL, Giotto’s, Kirk Photo, Really Right Stuff, Wimberley and others. Today most plates are machined aluminum which are attached to the cameras or lenses with a 1/4-20 hex screw.
引用:Wikipedia – Tripod Head
ざっくりと言うと、1990年代に出たArca-Swiss B-1ボールヘッド雲台に使われていた、38mmの幅広のクイックリリースシステムということです。クイックリリースシステムというと、三脚にカメラを取り付けやすくするためのクイックシューと言われるプレートを止める仕組みですね。日本で量販店でよく見かけるのは、Velbon、SLIK、Manfrotto、Gitzo辺りになりますが、どのメーカー、場合によっては製品によってもクイックシューの形が違います。このArca-Swiss Systemが使いやすいので、雲台やクイックリリースシステム部分を作る、互換メーカーが出てきたのです。
Arca-Typeは、角度がついた「プレート」(平たい場合とL字のものがあります)と、雲台に取り付けて万力のようにかしめる「クランプ」でついているので、とてもつけやすく非常に安定しています。なぜ、それが大事かについては、別の投稿の「各社の延長保証」についてを参照してみてください。
ちなみに、Arca-Swissの雲台はケンコープロフェッショナルイメージングが取り扱っていますが、雲台だけでもシャレにならない値段がします(カメラ歴が長い方だと、ハスキーの三脚にArca-Swissということも考えられたかもしれません)。日本でArca-Typeを手に入りやすいのは、Amazon.co.jpで販売している中国系のSUNWAYFOTOや他の安いものがありますし、スタジオJINさんが取り扱っているKrik Photo、銀一さんがReally Right Stuffを取り扱っています(実はFUJIFILMのX-T1やX-T10の純正グリップはArca-Typeになっています)。
国内代理店ではあるものの独占という訳でも無いようなので、取り扱い商品が限定的であることもあって、2017年現在でも個人輸入で購入することができます。
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