前回はArca-Typeが何かという事で投稿を終えてしまいましたが。今回はArca-Typeで嬉しい事をまとめてみます。
嬉しい事
- なによりも他のクイックシューよりも安全性が非常に高いこと
- 中国製品を含めて基本的にはArca-Typeのものを使えること
- 一般的なクイックシューよりも取り付け安いこと
- メジャーなカメラだと専用のプレートが入手できるので、カメラに合ってカッコいいこと
辛いこと
- 通常は雲台を改造しなければならないこと
- Arca-Typeって何?と言われる国内知名度の低さ=持っていない人が多いので自己満足になること
- 下手な三脚よりも高価になること
写真を見てもらえば分かりますが、一般的のボール雲台(自由雲台)や3way雲台だと、縦向きの撮影をする時に、90度傾けることになります。この時、上につけているものが三脚の耐荷重ギリギリや重い場合、三脚ごとひっくり返ったりします。また、クイックシューに対してもかなりの無理がかかることになります。
Arca-Typeを使う理由は、縦向き撮影でも、横向きと同じように保持する方法が取れるという事が何よりの利点です。ただ、プレートの中には、L字プレートでは無く、横置きのみを前提にしているプレートもあります(FUJIFILMの純正グリップや汎用プレート)。その場合はやっぱり三脚を90度傾ける事になります。
最もArca-Typeのメリットを受ける事ができる組み合わせは、Arca-Typeクランプ、ギア雲台、L字プレートの組み合わせです。ギア雲台はギアのトルクによって、カメラの位置を固定するので、固定位置がふらつくことがなく、自由雲台や3way雲台よりも素早く設定ができます。また、L字プレートを使った場合、横の構図がしっくりこない場合は、クランプから外して縦位置に入れ替えるだけなので、ギア雲台だと、光軸・重心位置がズレることも無いので、素早く、撮影を再開することができます。
次回は、雲台のArca-Typeクランプへの改造方法について書いていきます。
No Trackbacks.