徒然とシグマのカメラで撮った写真とその時の思い思いの話を綴っていく。

なお、Pixel Perfectタブでは、リサイズ無しの写真を確認することができるようにした。

病院への向かい道、たまには裏道でもと思った所に停めてあったスクーター。シグマのデジカメ使いには、シグマ時間やら錆びの美しさという、なにかズレている。

SD1 Merrillの時は、CFカードなのに絶望的に書き込みが遅くて、オートフォーカスはいい加減。sd Quattroになり、sd Quattro Hになって大分カメラとして洗練された。一枚写真を撮る毎に5-6秒待たされて画面確認が出来ないのに洗練されたというのはやっぱりおかしい。

シグマのデジタルカメラはAPS機なので、長らくDCレンズで良いかと18-35/1.8 DC HSM ARTを使っていたのだけど、sd Quattro Hのお供に思い切って35mm/1.4 DG HSM ART(ニコンマウントでも持っているのに)を入手した所、その素晴らしさに改めて震えた。

先に85mm/1.4 DG HSM ARTを入手していたので、単焦点の方がsd Quattro Hには向いているということには薄々気がついていた。でも、35mmの単焦点が画角が1.3倍になった46mmは、心もち標準レンズより広くとても使いやすい。ふと見たものをじっくりと見なおして大事に一枚の写真に収めるという一連の動きに迷いが無くなった。

結局、撮れるか撮れないかは別として、スナップシューターの座をFUJIFILM X-T1から奪い、いつも連れ立って歩くことになる。カメラは持っているけれども一枚も撮らないということも多いけれど、カメラが無い時の失望感に比べれば、しれたものだ。


他のカメラとの比較は価格コムの方々がとてもが詳しいので憚られるけれど個人的な印象も。普通に撮った写真で比べると、Nikon D810にシグマレンズをつけている絵と、意外にどっこいどっこいだったりする。これは、sd Quattro Hで撮ったんだよな、と見返すと意外にD810だったという事もある。

仕事として写真を撮る時の便利さもD810が圧倒的なのも致し方ない。高解像度機でありながらも、普通に連写やその場での確認がやりやすいという点では、時間との勝負では諦めざるを得ない。たまに出会える一枚が出せるだけで唯一無二なのだと思う。

Foveonセンサーとベイヤーセンサーの差が云々というコメントは多い。ただ、実際に使っている人は意外に少ないので記事には出てこないのだけれど、Foveonセンサーにはたくさんの光を与えてあげないとダメな子なのだ。あっさりと言うとダイナミックレンジはベイヤーセンサーに比べると広く、それをSIGMA Photo Proでの現像で追い込んでいくとかつて無い立体感が産まれるということになる。それが個性であり、売りなのだろう。三脚で固定してストロボと合わせた静物写真でも立体感は出るので、スチルフォトでも意外に活躍する。

そういえば、苦笑したのはシグマレンズが新発売のプレスページの写真にExif情報が残っていましたがハッセルブラッドでした。自社製品で撮りなさいよと思ったけれど、それも含めてシグマらしいのだろう。