静物写真でのカメラの使い分けについて、FoveonセンサーのSIGMA機とベイヤー方式センサーのNikon D810の雑駁なお話し。
私はカメラは、ニコンD810とシグマ機のsd Quattro H・SD1 Merrillの2台、たまに暗所のスナップにFUJIFILM X-T1の4台を使い分けている。
静物写真ではシグマ機に出番をと思うものの、何かと出番が多くなってしまうのはD810。布地のしっとしりした感じなどはシグマ機の強さだと思うのだけれど、ホイホイとテンポよく撮って現像というところではなかなか使いづらい側面がある。設定を考えながらじっくり撮影という所が向いている所と、シグマ機用に24-105mm/F4 DG OS HSMを持っていないからという所も大きいかもしれない。
シグマのこの特許を読んでいると色の書き分けを意図している事が分かるし、他にもベイヤー型センサーよりも情報量が多いデータをどう高効率に処理するかを思考した特許を出しているので、何かとsd Quattro Hには期待をしたくなってしまう。
とは言うものの、やはり大抵の状況に対応できてしまうのは、D810 + 24-105mm/F4 DG OS HSM。便利ズームでありながら、下手な単焦点レンズ並に解像してくれるズームレンズと、等倍でピント確認をしながら作業ができるライブビュー、カメラの露出にとらわれない光学ファインダーでの確認ができる所はなによりも代えがたい長所である。また、スチル写真では低ISO(高くてISO200)でしか撮らないので、ローパスフィルターレス機のD810では十二分な写真を出してくれることもあり、スピード重視での静物写真は無難にD810を選んでいる。
ただし、無理やり苦手な分野で、シグマ機にこだわらなくてもという気がしつつ、どうにか表現できるのであれば頑張りたいと考えてしまうのがシグマ愛好者かもしれない。
また、別の機会に記載をするが、今回のように黒潰しでストロボ撮影をする時にQuattroセンサーでは、Lightroomで確認するとパープルとブルー・アクアの色かぶりが発生して、パープルに転んでしまう。今回の写真では、幸い紫色、青色の要素が殆どなかったので、パープル、ブルー・アクアの彩度を-100に近づける事で色調整をしたが、この部分を何とか超えなければならない壁である。
シグマのSFDモードインプレッションでは、黒の書き分けができているのだから、どうにかできているはずと信じているのだが、果てさてどうしたものやら。
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